魅惑の兄弟 Ⅱ かりそめの花嫁
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魅惑の兄弟 Ⅱ かりそめの花嫁

浜口奈津子/ルーシー・ゴードン

男運がないなんてことない

2016年11月11日
ヒロインは辛い時期もあったけれども、総じて幸せでしょう。長い人生を思うと、前夫と娘のことでの試練の時は数年間?このお話でそこから脱出する。第一、男性としての夫と、父親としての夫、この双方をレベル保つのが難しいことは結構ある。そこ、ヒロインはそこそこ得ている。二人の男性が分け持ってくれるなら、この補い合う形、寧ろ幸運さがあると思う。ヒロインの娘ニッキがもたらした現在の幸せ。娘が前夫との間に亀裂をもたらした。でもニッキに責任は無いこと。それに、ニッキ自身が実父と素晴らしい思い出も数多かったように、以前は幸せを築けていたわけなのだし。その上、良い関係に戻れて。
そして、夫としてという前に人間として包容力や優しさを備えていた新たな男性が自分のことを女性としても気に入ってくれた。そして、その人は、ヒロインが素敵だと思える容姿をしていて!?

こんな羨ましい組合わせがあるのか、という位に何でも揃った再婚。元プレイボーイ設定でその若さで決めていいんですか、という感じ。

確かに、当初愛してくれてもないだろうに、ニッキのためにパパになってくれた、そこヒロインは、愛してると言ってくれない、なんてHQらしい悩みを抱く訳ですが普通居ません。そこまでも達してる人。。。愛してくれてないことだけが欠けてた、愛がそこに足りなくで悩んで、結局最後は愛してくれてない訳じゃないとはっきりする、いわば再婚相手としては完全版?出来すぎの幸せを見た思い。

傷心に漬け込んだとの謗りを受けてもおかしくないくらい、いいタイミングてを出逢ったわね、というストーリー。それ、ニッキのお蔭。
こういう人生リセットストーリー、HQパターンのひとつとして一ジャンルを形成してますが、癒された彼がメインの話として、お兄さん編のほうと並べるなら、もっと癒されていくほうの描写こそ必要だったと思う。だってこれ、シリーズIの続編なら、読者はそっちの行方を知りたくてこっちを読み始める。弟の気持ちをもっとフォーカスしてよかったんじゃ?
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