氷の魔物の物語
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氷の魔物の物語

杉浦志保

24巻飽きさせないのがスゴイ

2016年12月5日
「SILVER DIAMOND」を先に読んでその後にこれを読みました。
「氷の魔物〜」のほうが先に出ているのですが、これを読むと「SILVER〜」と共通の要素がいっぱいあって、あー同じ作者さんだぁと実感します。

その世界では悪者だけれどありとあらゆる力を持ってる万能な主人公片割れと、
力は弱いけれど無垢で純真で、万能片割れが持っていない(必要とする)不思議な能力を持っている人間という組み合わせ。

そして体の繋がりはないけれど、心の繋がりが半端なく描かれるという物語です。
(「氷の魔物」は序盤だけキスしてますが、その後はそれもなくなります。当初はBLでスタートしたようですが、出版社の方針転換があったようです。)

シチュエーションは似てるのですが、話の運び方が上手なのでどっちも最後まで飽きず、ハラハラドキドキじーんとできます。
水戸黄門よろしくこの鉄板の関係を楽しむということですね。

「SILVER」と違うのは、「SILVER」では神について作者さんの考えが描かれていましたが、「氷の魔物」では心の闇について描かれています。
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