燃ゆる頬
」のレビュー

燃ゆる頬

小野塚カホリ/堀辰雄

凄い

2016年12月6日
堀辰雄と言えば、「風立ちぬ」が有名で
「燃ゆる頰」は今回が初読みです。
掘本人が結核を患い、
死がすぐ横にある状態での執筆ですから
作品は死と生とが入り混じり、切ないまでに刹那を切り取っていて
最後まで読むと若干滅入ります。
明るい作品を好む方には向きませんね。

でも、その世界観は深くて魅入られます。

それを小野塚さんの耽美的な絵が彩っていて凄く素敵な作品でした。

読み放題対象ですが、
昭和初期の文学小説がお好きな方には是非オススメしたいです。
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