ここへ、おかえり
」のレビュー

ここへ、おかえり

宇奈月香/ひのもといちこ

悪くはないけど物足りない…

ネタバレ
2016年12月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 記憶喪失の父親と物心ついた時から、とある島で過ごしていたヒロイン。
父親が事故で亡くなった後、遭難した男を助けるのだが、父親の面影を重ねてしまい、つい島の秘密を話してしまう。
それが元で、ほとんどの島民を殺されてしまい、贖罪の為、男の命令に従って島に一人で暮らしてきた。
そこへ国を守る為に、島へ潜入した王子であるヒーローと出会う。
読んだ後、思わずう~んと唸ってしまいました。
前半、ヒロインの境遇があまりにも可哀想なので、うるっうるっとしながら読み進めていたのですが…。
心が壊れ気味のヒロインではあるものの、二人の恋愛としては歪んでないかな~純愛かな~という感じ。
ヒロインの年齢が若過ぎるのもちょっと気になるし、ヒーローも生い立ちの割には明るいし、二人に魅力を感じられなかったのも残念。
脇の人物たちは歪んでいるものの、最終的な処遇は甘過ぎるかな~と感じる人が多くて、もやっとくるし。
ソーニャ文庫としては物足りないと感じてしまう作品だと思います。
設定は良いけど、浅いのかな~。
好きな作家さんなので、読みやすく嫌いではないのですが、レーベル買いしている方には、あまりおススメできません。
イラストの方は、ふんわりとした可愛らしい雰囲気で、ヒロインはいいのですが、ヒーローはあまり好みではなかったです。
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