このレビューはネタバレを含みます▼
染料の原料となる葉を摘む仕事をしている奴隷のヒロイン。
ある男性を誘惑する為に貴族のような男性に買われる。
病気の弟を救いたい一心で、ヒーローの教育を受けることになる。
いや~何と書いたらいいのか。
乙女系小説というジャンルからしたら、完全にNG!地雷てんこ盛り!
初めて結ばれる相手は、ヒーローではないし、禁断愛あり、ヒロインはヒーローに愛されているかも分かんないまま。
恋愛要素なし、運命共同体の様な感じで、惹かれ合っている(とヒロインは思わされている)関係です。
ソーニャ文庫のテーマって、ヒーローの歪んだ執着愛!囚われのヒロイン!な感じですけど、執着とか歪みの解釈を履き違えているのか、わざとなのか、そこに愛は感じられず…だから愛より深いのかもしれないのですが。
周囲の人間も狂っててまともな人いないし、弟がどうなったかも分からず、救いがありません。
どっちの子かはっきりしないのですが、ヒーローは計画的にヒロインを妊娠させて、奴隷の子を王にするところまでが復讐だったのかな~なんて思いました。
ソーニャ文庫のサイトの番外編では子供が大きくなってからのお話でしたが、やっぱり救いがない!甘さもない!愛もない!
あえておススメしませんが私的は面白くて夢中になって読んでしまったので★5にしました。
ソーニャ文庫だからこそ許される設定なのかな?
イラストはう~ん、好みではなかったし、乙女系小説らしい華がなくて残念でした。