このレビューはネタバレを含みます▼
成績優秀で品行方正、誰よりも清廉と謳われるヒロイン。
社交界デビューの舞踏会で、勧められたワインを飲んで記憶を失くしてしまい、目覚めると見たことのない男性が隣で寝ていた。
慌てて逃げ帰り、そのことは秘密にして生活をしていた。
ある時、伯父が借金を作って失踪してしまい、お金を借りる為、貴族相手にお金を貸している伯爵のヒーローを紹介してもらうことになる。
初めて読んだ作家さんです。
とにかくエロが多くて、う~んとなりました。
読みやすく、綺麗な文章なんですが、中盤までひたすらエロで、読むのがキツく感じました。
設定もお金を借りる代わりに恋人になるっていうのも、よくある感じです。
後半は一気にお話が進み、濃くなってます。
ソーニャの執着とか歪みっていうのも、ちょっと違った解釈でそれはそれで面白いのかな~と思いつつ、私にはしっくりきませんでした。
薬やお酒のせいとはいえ、簡単に身を許すヒロインの動機も、ヒロインに惹かれるヒーローの気持ちも、弱く感じます。
後味の悪いエンディングがすごくソーニャで、それは良かった。
好みが分かれるかも。