桜花 咎の契【新装版】
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桜花 咎の契【新装版】

吹屋フロ

忠誠のいろいろな形

2016年12月16日
全部で5話入っていますが、お話は大きく分けて3つ。
「有王」と「俊寛」の第一話。
「義経」と「弁慶」の第二~四話(最終話)。
「行慶」と「経正」の番外編。

形はいろいろあれど、いずれも忠誠を誓う側と誓われる側のお話。

その関係性が強いだけに、そして(歴史の事実は変わらず)必ずしも結末が幸せでないだけに、諸行無常というのか、なんとも言えない余韻が最後に残ります。

有王と俊寛の話は暴力シーンがあるのでちょっと…でしたが、義経と弁慶の話は義経のキャラ設定も魅力的でストーリーもよかったです。
やはり最終話が感動します。

ただエロのシーンは義経の表情がいまいち。
普段の表情の延長で描けばよいと思うのですが、急にエロメインBLの受けみたいな表情になるのが???でした。

歴史ものでちょっと固くなってるのと、絵を描き込んでるが故に騒がしい感じになっているのが、少し読みにくくしているかもしれないと思います。
読み放題対象。総228ページ。
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