千夜蜜夜
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千夜蜜夜

最賀すみれ/北沢きょう

素敵過ぎる正統派ヒーロー

ネタバレ
2017年1月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 敗戦国の末娘のヒロインは、戦さの最中に逃げ遅れて、戦いに貢献したヒーローの慰み者として献上されます。ヒロインに一目惚れしたヒーローは、たくさんの愛の言葉を囁きますが、継母や義兄姉に虐げられて育ったヒロインは、ヒーローの言葉や態度を素直に受け取るとこができません。
ヒーローのヒロインに対する一途な愛がとても素敵でした。回りくどい表現もなく、真っ直ぐな愛の言葉を囁いてくれます。
ヒロインは、過去の境遇もあり、とても後ろ向きで最初はあまり共感できませんでした。物語の後半から、ヒロインが成長していく過程がみえたのでよかったです。
難点をあげるとすれば、作中でヒーローが使った水晶の張り形。せっかくの正統派ヒーローですから、道具など使わないでほしかった。
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