良い祖母と孫の話
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良い祖母と孫の話

加藤片

私は祖母でなく

ネタバレ
2017年1月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 母でしたね。こういう感じ。
全くダブりました。

私は潔癖症なのか、人の手料理は苦手です。だから友達のチョコレートを食べなかったのもわかります。一時は母にもそういう気持ちがあり、ほとんど家で食事しない時期もありましたね。

放っておいてほしいのに、食事をして帰るのに、まだ何かを用意されたりして、本人の満足感のような愛情に苛ついたことがよくあります。
彼女は彼女で、母親という仕事を全うすること、そしてそれを否定することは彼女の存在意義を否定することだと後で気付きました。

遅い反抗期が来て、ぶつかって、今では役割を受け入れています。母がしっかりするよう、いつまでも少しの心配をかける頼れる娘になりました。と思います。

作品はサックリと短いものでしたが、ちょうど良いかなと思います。
この短い中で表現できていて良い作品。
同じ思いをした人には、短い中でも感じるものがあると思います。
既に経験済みで懐かしく思いますが、泣きはしませんでした。
まだやり残した人は振り返って泣ける作品なのかな?ということで☆4です。
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