僕の奴隷になりなさい
」のレビュー

僕の奴隷になりなさい

桜乃みか

後半がブレまくりで全て台無し

2017年1月8日
読み始めた頃は、クセの強い話というか、
とにかく主人公のあずさがひたすら可哀相で、
ヒーローのカオルとカオルが恋してる人妻のかなえは気味が悪かったです。
あまりにもあずさに対して酷いので、どうなってくのか興味深く読んでいたけど
後半はありふれた少女漫画みたいに毒が抜け、適当に終わらせてる感が強い。
結末が近くなって、これまでの事やなんかを説明する様な場面があるけど
もーなんていうか、はぁ???でした。
あずさは、どんなに酷い扱いされてても、どんなにカオルが かなえしか求めてなくても
初めからカオル一筋で、それこそ無償の愛というやつだったのでは?
夫が一番の かなえからは決して得られない愛。
なのに、今更それ言うか?って。
カオルを愛してやまない あずさを足蹴にしたシーンは、凄くショックだったし。

この作品が何を伝えたかったかというか、何の話だったのか、
おそらく、かなえがあずさに言ったセリフが全てってことでしょうか。
人はハイスペックほど異性に求められる的な。
けどそれも別のキャラに於いては当て嵌まってなかったしなぁ。
取りあえず、すっかり変わったカオルに対し、
あずさは容姿こそ美しくなったけど、身勝手で傲慢な女っぷりにガッカリ。
元々めっちゃイイ子っていうイメージはなかったけど、あれはない。

☆3にしたのは前半の勢いに対してだけで後半は☆ナシです。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!