また増えた

ネタバレ

2017年1月10日

このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家さん。お気に入りの作家さんがまた増えました。よかった〜！
結婚式の二次会で偶然知り合った(らしい)2人。ただの友達から、Hなこともする友達へ。攻めの雨井はノンケで、酔った勢いで受けでゲイの烏星に乗っかられてから、雨井の気持ちに変化が起きる。それは烏星の気持ちにも変化を起こす。雨井は幼い頃に父に死なれ、母には置いていかれた過去がある。烏星はゲイであることをカミングアウトし、実家から勘当されている。2人とも孤独。1人が嫌だから1人になるんだ、恋人はいらない、作らないという烏星。雨井が烏星に泣いて訴えたシーンには、鼻の奥がツーンと痛くなった。同性愛者だろうが、異性愛者だろうが、一生懸命生きている人は幸せになる権利がある。幸せになってほしい。そんなことを切に願った作品だった。あ、でもそんな小難しい作品ではないです。ユーモアも可愛らしさもある、ステキな作品ですのでご安心を。
もう1作も、可笑しみの中に切なさ、青春の甘酸っぱさもある、いい短編でした。どんどんいい作家さんが出てくるなぁ。これからも楽しみです。

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yukio さん

(女性/50代) 総レビュー数：442件

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