プライド(一条ゆかり)
」のレビュー

プライド(一条ゆかり)

一条ゆかり

巨匠

ネタバレ
2017年1月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 女同士のプライドを賭けたバトル、ともすれば昼ドラ的な陳腐なストーリーになりかねない数々の出来事(相手の出し抜き方とか妊娠とか色々と古典的な…)、一条ゆかり先生の手にかかれば魅力的に読者を引き込むのだから不思議というか流石ですね。
お互いが自分に無いものを持っているからこそ意識してしまう関係。
萌は恵まれていないからこそ愛に飢え、何かを求め、もがきながら生きることで表現力を得ていて、史緒は生まれながらに華があり、誇り高く凛としていて完璧だけれど情感が足りない。
最後は確かにドタバタの展開でしたが二人が相手を許し、認め、幸せを祈る様は感動的でした。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!