ただ一人の男
」のレビュー

ただ一人の男

火崎勇

星4,2。主人公の心の成長。スピ有り。

2017年1月28日
小説全5巻、各巻読みきり形式b+別売りでスピンオフ花喰いの獣2巻。
1冊ずつ読みすすめられるので、いきなり全巻読む必要もなく、長い割には読みやすいです。

気になる人はまずは1巻読んで、その後が気になる方は続きをどうぞ。

主人公が幼い頃のトラウマが大きく、他人に全く関心のない人が愛せない人間。
そんな彼があるきっかけで、他人への関心・執着を覚えるようになっていく。
巻をすすめるごとに、主人公と周囲の人間関係の模様が少しずつ変わっていきます。

心の壊れた状態から、ほんの少しずつ人並みの感情を覚えていく。
大人社会で幼児のような弱弱しい彼の心が切なく、時にその感情が痛々しかった。

それぞれの巻で区切りが良いですが、5巻目でいろんな問題が解決し2人の状況が大きく変化していきエンドらしいラストだったので、もしかするとこれで完結かな?
(でもあとがきでは、また、、、とあったから、いつか続きが出るのかも??)

まずまず良かったですが、後日談好きな私としてはその後の安定した幸せな2人の話も欲しかった。
おまけの星5。

*スピンオフは、主人公のカウンセラーのお話。
本作2人も脇役登場。
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