王子と小鳥
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王子と小鳥

山中ヒコ

星4,5。エンド足りないけど、良い!

2017年1月31日
180ページ、表題作6話(描き下ろし12p)+短編1つ、計2作品。

あぁ~。。
500年の営みも大好きでしたが、
王子様と灰色もけっこう好きでしたが、、

何でしょう、この、どれもやるせないような切なさ。。
作者さんの作風なんですね。
物語ゆえのすべて上手くいく、ではなく、多くの人生に伴う苦渋、その中での心が温かくなるようなほのかな幸せ。。

もぅ、読み終わって余韻ひきずりまくり!
読者希望としては、もう少し先の話まで!
はっきりとした幸せが見たい!!!
という願望を植えつけてのエンド。

本作も500年も続刊すごく欲しいけど、たぶん出ないだろうな(笑)。

物足りない。。
もっとお話読みたかった(泣)。
でも、すっごく良かった!

アラブ系は好きじゃないんですが(現実とかなり違うから。本作もいろいろ違うけど)そういうのとは別として、読んで惹きこまれるストーリー。

主人公がアホな子だけど可愛い。
王子が控えめで素朴な真っ直ぐさが、心に沁みる!
ポケモン大好きちび弟が、お馬鹿で可愛すぎる!
たまにある手抜きのあほ顔が最高に好きです。

<短編:寂しさの値段>
絵が古い感じでしたが、2007年の作品。
お話は良かったです。
こちらもなんだか後引く読後感とどこか寂しい。
そして、続きも欲しかった!

エンドの満足的には足りないんですが、それを上回る元の話が良く大好きな作者さんなので、応援も込めて星5。
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