全て持ってる自信家で男性的な公爵から求婚





2017年2月5日
冒頭から引き込む巧みな物語展開で、ヒロインが立てられている噂などものともせずグイグイ接近してくる公爵の積極性が前面に描写される。
そして、モテ男にありがちな自信も、ヒロインの頑ななまでの他人行儀、いつまでも解かない警戒と貞淑にもろく崩されそう。そのプライドの為というばかりではなく、世間の評判とは真反対に、彼女が、実際に接触してみれば実に好ましい人物ではないかと、自分の確信に変わり始める。百戦錬磨の悪魔公爵、伊達に女性と浮き名を流していない。人を見る目が養われている。
彼は噂の真相に、彼女の隠し事を察するも、彼女は話したがらない。ストーリーは、亡き夫の決闘後に彼女の屋敷内で連続発生する不審な出来事の犯人と夫の生前の行状とを結びつけていく。
ミステリーがしっかり入っているが、この作品は、悪魔公爵と称されている男性の、男気を、頼もしさを、存分に見せつける比重がむしろ高い。
そして、貴族や社交界の華やかさをタップリ見せてくれる。
コマ一つ一つの、断面の取り方が上手くて、仕草やアングルにセンスを感じる。ストーリー展開の中に会話が洒落た形で挟まれ、その場の空気がよく伝わるようになっている。
ヒストリカルHQの名手、といった感じである。
あとがきに、2年ぶりとあったが、ブランクを感じさせない見事な上流階級表現力と思った。
そして、モテ男にありがちな自信も、ヒロインの頑ななまでの他人行儀、いつまでも解かない警戒と貞淑にもろく崩されそう。そのプライドの為というばかりではなく、世間の評判とは真反対に、彼女が、実際に接触してみれば実に好ましい人物ではないかと、自分の確信に変わり始める。百戦錬磨の悪魔公爵、伊達に女性と浮き名を流していない。人を見る目が養われている。
彼は噂の真相に、彼女の隠し事を察するも、彼女は話したがらない。ストーリーは、亡き夫の決闘後に彼女の屋敷内で連続発生する不審な出来事の犯人と夫の生前の行状とを結びつけていく。
ミステリーがしっかり入っているが、この作品は、悪魔公爵と称されている男性の、男気を、頼もしさを、存分に見せつける比重がむしろ高い。
そして、貴族や社交界の華やかさをタップリ見せてくれる。
コマ一つ一つの、断面の取り方が上手くて、仕草やアングルにセンスを感じる。ストーリー展開の中に会話が洒落た形で挟まれ、その場の空気がよく伝わるようになっている。
ヒストリカルHQの名手、といった感じである。
あとがきに、2年ぶりとあったが、ブランクを感じさせない見事な上流階級表現力と思った。

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romance2 さん
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