このレビューはネタバレを含みます▼
耽美、残忍、純粋、無垢(イノサン)。
もの凄く丁寧な絵。
それだけに、グロさがハンパない。(グロ耐性のない方⚠注意)
フランス革命前の、狂気。
実在した処刑人サンソン一族。
処刑なんて本当はやりたくない兄。
処刑していると血沸き肉が躍る妹。
主人公だけではなく、
登場人物それぞれに背景がしっかりとあり深い。
人の死が娯楽だった時代の、残酷な処刑。
時代に翻弄される王宮の面々。
貧富が生み出す、狂気がとても繊細なタッチで描かれています。
主人公アンリとマリーの生き様。
2人の理想と心の強さが、周りを巻き込み、巻き込まれ、
愛憎と欲望、飢え、富と貧困、怒り、怒り、怒り、怒り!!
色んな要素で構成された凄い作品でした。
処刑の様子や檻の中、拷問など
とってもグロいので、それが大丈夫で
重たい作品を好む方には是非見て欲しいです。
この物語は、イノサンrougeへと続きます。