可もなく不可もなく、なんというか普通…

絵は好きなんです。顔の絵は。特に男性の顔の絵がかなり好みで、ついつい読んでしまいます。ですがそろそろ、青山さん作品を読むのはやめようと思います。
いつまで経っても体の絵を描くのが下手で、エロ有り漫画なので全裸のシーンもあるのですが、それが余計に不自然な体なのを際立たせています。一番ドキドキするシーンで読者を萎えさせるのはダメでしょう。
もう描き癖でそういう絵しか描けないのでしょうが、プロとして向上心を持って絵を練習してほしいです。そして、担当さんやら周りも指摘するべきではないでしょうか。
年数的にはベテランさんでしょうが、ベテランなら余計にずっっと体を描くのが下手なままで良いのでしょうか。と私は思ってしまいます。

そして肝心のストーリーについてなのですが、毎度のごとく可もなく不可もなく。悪くはないけれど良くも無い…というよりは、ワンパターンというか、記憶に残るような斬新さや新鮮さを感じない。もうすでに世の中に出尽くしてるような王道展開の短編をあえてまた読んでいるような気分になってしまいます。
この作家さん、青山さんだからこそ読みたいと思うような飛び抜けた魅力やセンスのようなものを感じないので、パッとしないのだと思います。

今回表題作は前後編でしたが、オチが分かった途端に、なんだいつも通りな感じのストーリーか、と思ってしまいました。
そして、最後に収録されていた3つ目の短編ストーリーについては正直ヒドイなと思いました。
急にありえないコメディをぶちこんできたことに驚きです。初っぱなから、君以外にタたないんだ！と迫られて始まる恋って……w
しかもラストまでそのまま突っ走ったし、えっ本当だったの？！特定の女性一人としかヤれないって…そういう病気？？があるとでも？と、ツッコミたくなりました。
せめて最後に、主人公に惚れたけどどう口説いて良いか分からずついついてしまったウソだった、とか彼が明かしてくれたなら納得できたんですが…。

結構辛口評価してしまいましたが、別に嫌いというわけじゃないし読んで後悔してるほどじゃないです。
ただ、今後この作家さんの為にお金使ってまで読みたいとは思わない作品でした。