海賊船の人魚姫
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海賊船の人魚姫

阿部はるか/芦原モカ

なかなか良かった

ネタバレ
2017年2月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ ページ数は226ページです。ヒロインは貧しい庶民の女の子。ヒーローは海賊もどきです。見た目を海賊にしておいて、でも実際は海賊では無いという設定です。薬草のせいで喉をつぶされてしまって、声がです、水を飲むのも一苦労なヒロインが、領主の令嬢と間違われて海賊もどきに連れ去られるんですが…。身代金や領主との交渉材料として自分は役に立たない貧乏庶民だよと、一生懸命にボディーランゲージで伝えようとしてるのに、全く逆の意味に取られたりして、やることなすこと裏目に出てしまうヒロイン。でもなぜか扱いが良くて…?…と思いながらヒーローに惹かれていきます。ヒーローはきっと最初にヒロインを見たときから気になってたんでしょうね~、独占欲丸出しです(笑)。ラストに種明かしがあって…あぁ、なるほどそう言う事だったのね、と上手くハッピーエンドになって良かったです♡。ヒーローの側近?副船長?が、かなりの策士で、ヒーローもヒロインも一杯食わされた感じです!すべてこの人の計画通りだったのか…。副船長は食えないヤツです(^^;)。ヒロインが声を出すことが出来ない状況の中で、自分に反感を持ってる船員をほだしてしまうところや、予想外のラストとか、不器用なヒーローが可愛いところとかetc.…。期待していなかったのに結構面白くて当たり☆の作品でした。一応TL小説らしいラブ描写はありますが、糖度は低めですのでその辺りを多く求めない方にオススメします☆彡
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