映画的に見事な画面





2017年3月3日
218頁の中で表題作は36頁。けれど、見事にテンポよく流れ、様々なアングルでとらえられた画面に圧倒されます。映画ダイジェストを見ているかのような感覚のままに起承転結のお話は終わります。この酔うような面白いお話があっという間に終わるのは惜しいのだけれど、秀作として完結していてほしいものです。三月えみさんはまさにストーリーテラー。控えめな絵柄に油断して読み進めると、足をすくわれます。他に収録された「神」シリーズは飄々としたまま3作が紡がれます。残り1作は可愛らしくコミカル。

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Becky さん
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