このレビューはネタバレを含みます▼
2番目に小さい文字で282ページでした。この作者さんが書く物語は本当に内容が充実しています。水路にゴンドラが交通手段なのでイタリアっぽい背景です。ヒロインは公爵令嬢だったのに、5年前に出生の秘密を露見されて、今は私生児として肩身の狭い思いをしています。美しく・慈悲深い聖女のようなヒロインですが、私生児扱いになったので、いずれ修道院に入ろうと心に決めています。ヒーローは公爵家の長男です。この国での特別な習わし?により、高い権力と地位を持つ司教になるべく6歳から司教館で離れて暮らしています。(修行僧みたいですね。)2人は血のつながらない兄妹で29歳と19歳。お兄さまと呼び慕っているヒロインがエッチな気持ちに目覚めてしまい(それを悪魔だと言って必死に悪魔払いをする)(苦笑)…2人を取り巻く状況がだんだん動いていくストーリーです。兄のヒーローは人間出来ててイケメンでお金持ちで頭も賢いし、言うこと無し !の食えないヤツです(^^;)。ヒロインはホントに聖女かと思うくらい純真無垢で美しい娘で、周りから憧れの目で見られていますが、父親の企みで少々嫁き遅れ、でもどうせ修道院に入るから特に気にしていません。質素に慈善活動に励んでいるホントに優しい美女。ゲスな悪役は父親と枢機卿!!。兄がどんな手でハッピーエンドにもっていくのか最後まで予測が出来ずハラハラしました。…ラストは上手くスッキリおさめたなぁ~と☆彡 兄が、司教の顔と男の顔を巧みに使い分ける所が見所かも知れません。