大元帥の溺愛宮廷菓子~恋の策略は蜜の中に~
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大元帥の溺愛宮廷菓子~恋の策略は蜜の中に~

桜舘ゆう/芦原モカ

愛情を知らないヒーロー

ネタバレ
2017年3月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2番目に小さい文字で270ページでした。コスパは高めかな?(^^;)。 両親がいないヒロインは、お金持ちの平民として貴族並みに暮らしている美女で心清らかな聖女。年頃になり、美しさで有名なのでお付き合い希望や求婚者も殺到していますが育ての義理父はヒロインの出自を知っているのでどんな人からでもOKしません。でもある日突然、実は王女で跡継ぎがいない国王の元に後継者として行く事になり、しかも結婚相手まで決められていて、王宮に行った途端に結婚誓約書にサインもさされて…。ストーリーの始まりは、気の毒極まりないヒロインです。そしてヒーローは国王の側付きの野心の塊のような人で、ヒロインを自分の血が混ざった世継ぎを産ませる道具にしか思っていない最低イケメン野郎です。もちろん最後には相思相愛になります♡。ヒーローは甘い物好きで、お菓子作りが上手なヒロインが焼くマドレーヌが大好きといった設定が面白く、“天才的な頭脳で王宮の研究所にいるヒーローの兄”は甘いお菓子好きで“肥満”という設定も面白かった!。飄々とした自由人といった感じの“肥満兄”が、最後には天才頭脳で2人を助ける働きをするのもさすがです。ヒーローが少々ひねくれ者な分、周りの脇役達が本当にいい味を出していて(忘れた頃に出てくるので名前を覚えるのが大変ですが)とても楽しめた本でした。ラブ描写もちゃんとあります。欲を言うならヒロインが心の中であれこれ考えすぎな所かな?…タイトルもちょっと意味不明(笑)
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