世界一のプレゼント
」のレビュー

世界一のプレゼント

キャロライン・アンダーソン/荻丸雅子

深い愛のドラマ

ネタバレ
2017年3月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ ハーレクインにはちょっと珍しい、リアルな生活の中で愛を育むお話です。
ヒーローは億万長者でCEO…ではなく町の整骨院の院長でシングルファーザー、ヒロインは障がい児を育てる若いシングルマザー。どちらも毎日を必死に生きています。そんな二人が出会い、惹かれ合う気持ちを自制しながらも結ばれる。その間の、周囲とのあつれきや本人達の葛藤がリアル。ヒロイン自身の母娘関係と和解、ヒーロー長男の苦悩、などが丁寧に描かれています。ラストはもちろんハッピーエンド。ヒロインの息子のウッディが健気でいい子。ヒーロー長男との関係は綺麗事だけでない部分も描かれていて、ハーレクインには珍しい。
誠実に日々を生きる二人とその家族の強い愛の物語。読後感は爽やかで、優しい余韻が残ります。
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