鬼子の夢
」のレビュー

鬼子の夢

丸木文華/笠井あゆみ

ストーリーが丁寧。読み応えある。

ネタバレ
2017年3月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先日読んだ mother が読み応えのある展開で面白かったので、こちらも読んでみました。

こちらも面白かった!
どちらもあまりないストーリー、展開がしっかりしていて巧妙、読み応えに味わいがあります。

主人公たちが幸薄くて、切ない。。
主人公の遠慮深い健気さ、熊のような佐助の純真さにぐっときます。。

絡みはけっこうあるのですが、そこに至るまでの経過が丁寧なので互いの想いが伝わってきます。

良いラストでほっとしましたが、欲を言えばもう少し先の話まで、ナゾな部分もいまいち全部はわからなかったので、そのあたりの話まであったら尚良かった。

絵がきれいで雰囲気は良いのですが、、
正直、好きじゃなかった。。

この独特な絵は他作品でもよくお見かけする笠井あゆみさんだと思うのですが、まずその露出過剰な感じが見飽きてしまい好きじゃない。。

確かにお話中には表紙のようなシーンもあるし、濃い絡み描写もけっこうあるのですが、もっと2人の間には暖かい心の通うものがある。
これだと他作品によくある無理やりなSMぽい感じ、作画家さんの露出作風が出すぎで、お話のイメージとは違う感じがしました。
中の挿絵も線が多すぎて違いがはっきりせず、拡大してもよくわからない見難いものが多い(電子だからかな?)
育ちの悪い村っ子の割には足が長すぎだし。
人気の作画家さんなようですが、かなり残念でした。

ま、小説ですから絵は気にせず読めるので良いですが、もったいなかったです。
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