幸せのそばに
」のレビュー

幸せのそばに

スーザン・フォックス/小林博美

愛を恐れ拒んできた彼が克服し告白するまで

2017年3月29日
ヒロイン、苦労して生きてきた。妹の面倒も、事故も、そのリハビリの必要なほどの後遺症も、独りで立ち向かってきた頑張りやさん。
突然現れたヒロインに、彼ケイドは当初不信感を抱いたが確認してみると信じるに足る女性であることが判っていく。

人間不信というより女性不信の彼には、ヒロインとは恋愛感情を通わせ合う気がない。自分の感情を解放してやれない。

ヒロインの家を訪れるシーンで、子供たちに対する感情が紛れもないと絶対の確信に変わり、事態は大きな進展期に入る。

きれいな絵と安定の描写力で、小林先生の作品は目にするだけでHQクオリティだなとほっとする。
人物の見た目の美しさは重要だ。しかし、彼が、マッチョという西洋社会の男性に期待される設定。牧場の肉体労働、これを小林先生が描くと、汗や泥臭さがなくて少しこざっぱりした生活。
細マッチョ、ということで納得することにする。
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