落花-悪事の代償-
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落花-悪事の代償-

つくも号

クリミナル

ネタバレ
2017年4月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ つくも号さんの少年の絵が好き(それは私の中で決定事項なので話について書きます)なのでシーモアにあるつくも号さんの漫画はほぼ見ています。これも表紙絵がいいと思いました朝顔が美しいです。つくも号さんの漫画を思春期ものとクリミナルものと分けるとしたら、これは(両方ですが)クリミナルものです。売しゅんと見せかけて財布を盗んでいる少年が悪い大人につかまって薬を打たれて犯されるという話です。確かに盗みをしているとはいえ、その罰(代償)が、薬と強かんというのはひどすぎて苦手でした。悪いことをするとこわいことにまきこまれるので危険という教訓にはなるかもしれませんが。
二巻が出たので読みました。結局感想は変わりませんでした。
明治出来の法律では盗みと強かんが同程度の刑罰なことの弊害かもしれないですが、私は両者では、強かんのが罪が重いという意見(現代の多数意見と思う)です。個人的には殺人に近い罪だと思います。
しかも、この大人の方は薬物も使っています。どう考えても大人のが悪いです。
作家さんは、それを良しとはしてないと思います。(ほかの切ない作品を見るに)でも受け取る側で、盗みをした子どもは大人に集団強かんされ、薬物中毒にされて当然と思っているのだったら、こわすぎです。
書く方も、そのような安易な受け手の存在も考えて世に発信しないといけないなと自戒をこめて思いました。
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