このレビューはネタバレを含みます▼
ゾッとしました。
親はみんな、毒親になる可能性を秘めているのかもしれませんが、ここまで極端に恐ろしい母親はあまりいないように思います。
作者さんのアイデンティティが、ぐらぐらに揺らいでいるのが伝わってきます。
そして、大嫌いな母親に自分が似てしまっているという、発狂しそうなシーンは印象的です。
家庭とは密室であり、親はじわじわと子供を操ることが可能であり、それでも子供はなかなか親から完全に逃げ切ることは出来ない…という、何ともやるせない気持ちになります。
私の親はここまでではなかったにも関わらず、読んでいる途中ドキドキして母との確執などを思い出したりしてしまったのて、辛い過去を持つ方は読むのを考えたほうがいいかもしれません。
パンドラの箱のように、開けると様々な悲しい記憶に苛まれるかもしれないので…。