暴君伯爵の甘い手ほどき ~真夜中の秘めごと~
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暴君伯爵の甘い手ほどき ~真夜中の秘めごと~

ゆりの菜櫻/SHABON

暴君では無いです。

ネタバレ
2017年4月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みで、ストーリー序盤のヒロインは、亡き父の懐中時計を取り戻したいがために“向こう見ず”な感じでしたので『暴走系なのかな?』と思い購入を躊躇していました。が、読んでみると…伯爵家に家庭教師として入ってからは落ち着いています。ヒーローと対立しますが、その態度は『芯が強くしっかり者』といった感じでしょうか…とても好感が持てました。
両親の死で、若くして爵位を継いだヒーローは、身内から爵位を狙った攻撃に遭っています。敵が多く常に気が抜けない生活です。妹の家庭教師として送られてきたヒロインの怪しすぎる履歴書(偽名なので)を見て親族からのまわし者だと誤解します。完全に応戦体制で雇い入れたので…ヒロインに対してすごく手厳しい~!あまりの辛辣さにヒロインもビックリです。
自分が育てたも同然の幼い妹が可愛くてしょうがないシスコンヒーローですが、親族から守るために家から出そうとしません。ヒロインは、同年代の友達が1人もいない妹を思い、“庇護するより外の世界に連れ出してもっと可能性を広げてあげて”と進言します。ヒロインは男爵令嬢ですが、勉強はできるし美人だし友達多いし性格男前…な委員長タイプです(笑)。後半からお互い意識しあい、ヒーローの辛辣な態度にも迷いが出てきて…最後は誤解も解けてハッピーエンド。幼い妹がキューピッド的な役割で、なかなか面白かったですよ☆
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