不器用なマリアージュ
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不器用なマリアージュ

白ヶ音雪/花綵いおり

作品紹介文とイメージが違う

ネタバレ
2017年5月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 305ページでした。ヒーローとヒロインは年の差20歳で、身分も結構差があります。ヒロインは両親亡き後、男爵家を叔父夫婦に乗っ取られるような形で屋敷の離れ(小屋)に追いやられ虐げられ、ひとりで慎ましく暮らしています。かたやヒーローは王子の従兄弟で王族。そして公爵でお金持ちイケメンですが、真面目な性格なので煌びやかな貴族社会を嫌い、社交界とも無縁で…36歳になってしまい、ついに王からの結婚命令があり、後継ぎを残す事だけを考えた結婚をする事にします。【2年以内に子供を産んで、後継ぎができたら即離婚】という条件に、散財の肩代わり目当てにヒロインを差し出す叔父夫婦。…といった感じでストーリーが始まります。
意外だったのが、ヒーローはヒロインに対してずっと『敬語』です。そしてお互い一目惚れするんですが、ヒーローの悶えっぷりが笑えます!コメディほどでは無いにしても、ヒロインが虐げられている設定なので…『年いってからの初恋にドギマギする可愛いヒーロー』が、良い意味で意外でした。もっとシリアスかと思ったので。2人の新婚生活での気持ちのすれ違いや誤解、そして最期まで鬱陶しい叔父夫婦とその息子、子供ができたら離婚という条件、等々…。色々な障害を乗り越えて最後は無事にハッピーエンドです。ラブ描写は普通ぐらいかな?ヒロインよりも、ヒーローの心の葛藤が楽しめた作品でした☆彡
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