ラミレス家の花嫁セット
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ラミレス家の花嫁セット

エマ・ダーシー/ミシェル・リード/サンドラ・マートン/アリスン

ラミレスの落とし種3異母兄弟のお話

ネタバレ
2017年5月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ エンリケ・ラミレスを父に持つ異母兄弟が、遺産ではなく異母兄弟との対面権を目的として遺言にある課題をクリアするお話。「彼が結婚する理由」は金持ち男を渡り歩く母親のせいで孤独だったニックが遺言をきっかけに欲しかった幸せを手に入れるのだが、結局母と同じことをしている男になってて同情する気が半減。強いて言うならば「夫婦の間に隠し事はあってはならないなんて、誰も教えてくれなかった」というニックの言葉には同情し心を揺らしました。「二つの顔をもつ恋人」だけはもう涙なしでは読んでいられなかった。ストーリーは予測の範疇ではあったけれど、クリスティーナよなぜそこまで頑なに自分を追い詰めるのか・・・アントンへの愛にがんじがらめになっている彼女を早く救ってほしいと鼻水すすりながら何度も読み返してしまいました。ガブリエル君good job!!「麗しきレッスン」はエンリケにジェイクがまんまとはめられたお話です。エンリケの祖父のイトコの孫娘を嫁にもらってねということ。この話の最後に3兄弟が対面するのですが、名前を名乗るシーンではそれぞれが「ラミレスです」「ラミレスです」「ラミレスです」と紹介しあいます。これってギャグだよね、笑いました。この3作品を読み終わって、あるブランド品会社の会長夫人の言葉を思い出しました「夫が亡くなって寂しいけれど、お金が無いと泣くより愛が無いと泣く方が何倍もまし」。けれど、エンリケは寂しかったのですよね。お金があっても。まあハーレクインですから。
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