トリプル・トラブル Ⅰ 悲しみと踊らせて
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トリプル・トラブル Ⅰ 悲しみと踊らせて

スーザン・マレリー/七星紗英

全ては思い込みのお花畑

ネタバレ
2017年5月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 恋をしたことのない子供が「恋」を思い描くときそれはどんなものだったろう。「竜巻のようにすべてを破壊しのみこんでしまうもの」とはどういうことだと理解したのだろう。そのあたりの姉妹毎の考え方の違いを描かれていればもう少し面白そうではあるのですが・・・。自分の両親の結婚生活の崩壊を目の当たりにした子供が思い描く恋とはどういうものなのか想像しがたい。ましてや子供が辛い現実から逃避し空想の中で遊ぶのは仕方がないこと。とはいえなぜこの年まで姉妹はそれを諫めなかったのだろう。ギリギリになってようやく重い腰を上げて説得しても伝わるわけがない。時間が無さすぎる。追い込むだけだ。フランスに行ったら洗練された女性になれるとか、フランスには王子様がいるだとかフランスって何?頭飛びすぎでしょ。事故のケガからの復活部分については彼女の強さや優しさを育む要因になった素敵な逸話だけれどそれ以外は浮世離れしていてついていけない話でした。
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