恋するプログラム 天才社長の不器用な求愛
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恋するプログラム 天才社長の不器用な求愛

寒竹泉美/三國マコ

ライトノベルの枠におくには勿体無い

2017年5月19日
いわゆるライトノベルものとして読み始めたけど,そのカテゴリーに入れるにはもったいない作品でした。
主人公二人が出会って,お互いを受け入れるまでより,その後の信頼感というか共鳴・理解の深さに感動したり,泣いたり,笑ったり,また,彩の家族や香坂もとても興味深い人たちで,もっと掘り下げて読みたい(香坂や彩の兄,短編書いてもらいたいくらい)お話でした。
アプリでの出会いといった現代性や時々でてくる性描写,主人公,特に今に至る彩の背景(過去),香坂という存在についての描写などなど,短いお話の中に関心を持っていかれるエピソードがいくつもあり,時折,山田太一の小説でも読んでいるような錯覚を覚えたりで,4回くらいの連続ドラマで実写化してほしいくらいでした。
とにかく,ライトノベルなのに主人公だけでなくすべての登場人物への興味がわいてきて,第二弾が読みたい抱く品でした。
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