執着されるなら傷つけられても構わない

連載当初に最初の方だけ読んでいたのですが、完結してコミックになってるのを見つけて最後まで読んでみました。
憧れの先輩を遠くから見つめる可愛い普通の恋する女子高生だった主人公が、好きな人が兄弟だったと知り失恋した上に、不倫の子だと恨まれて傷つけられつつも想いが募るばかりという、切なくてドロドロとしたお話です。
個人的にはこういうお話好きなので楽しめました。
この２人にしか解らない愛の形が出来ていく様が好きです。天馬先輩の感情が動いていく様子が表情で見て取れるのもキュンキュンしました。

ラストは、おまけで付け足したのかなと思うほど上手くいきすぎているハッピーエンドに違和感を感じて入り込めませんでしたが、バッドよりはハッピーでよかったなと思えました。
当て馬のような扱いをされていた彼女も、あっさり引き下がってくれて良い子だったんだな…と、想像すると可哀想になったり。
親もあっさり頭を切り替えて祝福してくれているし。世の中にはこんなに物分かり良く受け入れてくれる親も、いるのかな…？と。
展開に納得はしていないので、リアリティには欠けると思いますが、親も理解してくれて２人が幸せならば、夢のある物語で良かったな〜と思います。
その後、学校とかどうしたんだろう…と、考え出すとキリはないですが（笑）

一番気になったのは、肝心の？エロいシーンですね。
そういうシーンを事細かに描写していないだけで、最初からとっくに関係を持ってると思ってましたが、読み進めてみると最終話で「最後まではやっていない」とか言っていて、えっ？！となりました…（笑）
今まで散々エロいシーンあったのに、天馬先輩、身体弄って遊んでただけなのか……とか、色々思うところがありました…。
それならそれで、主人公には「最後までしてくれない」とか不満を持つ描写を入れて欲しかった。主人公はそれでよかったのかもしれないけど、２人がどこまでの関係なのかが読者に伝わっていなかったのは問題だと思う。

まぁ、色々と言いましたが、兄妹の禁断の愛とか、軽くドロドロしたものが好きな方にはオススメです。一巻完結なのでサクッと読めます！