このレビューはネタバレを含みます▼
少女小説だったのか……甘さがゼロです。キスしかけ、が1回だけで、後は『耳が赤くなってる』ぐらいでした(笑)。指揮者とバイオリニストの恋物語だと思っていましたが、内容は『パパラッチに翻弄される主人公2人』の物語です(苦笑)。パパラッチや新聞記者などがいて、王族お抱えの宮廷楽団だから…時代背景はかなり近代寄りなのかな。若手のトップ指揮者のヒーローと、バイオリンの妖精といわれるヒロインが芸能レポーターばりの新聞記者に追いかけ回されています。いつも憎まれ口を叩きながら【ケンカするほど仲が良い】を体現しているような2人ですが、ヒーローはヒロインを見守り陰ながら助けます。ヒロインの出自やヒーローが音楽家を辞めて公爵家を継ぐ話など……この1冊の中に色々問題がありすぎてストーリーがゴチャゴチャしてるので評価は☆3.5ぐらいかな。☆4にしてしまったのは…絵が可愛いから。素敵な表紙と挿し絵に助けられていると思います(^^;)。最後も尻切れトンボで…両想いだけど結局2人は結ばれたのかどうなったのか…良く分からなかったです。そんなのアリ?(T-T)こういう本は基本的に激甘ハッピーエンドで終わるんじゃないのか?…。なのでラブストーリーを求める方には全くオススメできませんが、最後のヒーローの指揮でヒロインがコンマスとして演奏する時の描写などがすごく良かったので、イチャコラ話よりもそういう部分を楽しめる方に向いている作品だと思います☆彡