牛泥棒
」のレビュー

牛泥棒

木原音瀬/依田沙江美

不思議で甘やか

2017年6月4日
明治時代の植物学者と使用人のお話。植物と妖怪、時代背景が相まって、作品全体に不思議でしっとりとした雰囲気が流れていてとても良かったです。我が強くてはっきりした性格の攻めと、一つ年上で理知的で穏やかな受けのやりとりが可愛い。お互いをどれだけ大事に思っているかがきちんと描かれているので、何か事件が起きても根底にある愛情を疑うことなく読めて安心できました。性描写も言葉選びが独特でとても好きです。
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