復讐は炎のごとく
」のレビュー

復讐は炎のごとく

ミシェル・リード/荻丸雅子

愛すべき「おばかさん」3人。

2017年6月5日
この先生の登場人物の感情の変化を切り取って絵にしているところは素晴らしいと感じます。これで読み手は揺さぶられると考えます。この本はビートに恋する「ビートの幼馴染マリエッタ」に引っ掻き回されるお話です。傷つけられ振り回される子供も可哀そうだけれど、キャサリンの心情を考えると地獄の苦しみだったでしょう、痛いほどに辛さが伝わってきます。それでも私は、マリエッタに同情してしまいました。なぜ、ビートと関係を持った時に告白しておかなかったのか。その時に振られておけばこんな惨めな事にはならなかったはず。そしてローコの寄せてくれる愛情に真摯に向き合えていたはずなのです。ホント「おばかさん」。せめてルイーザには「名付け親」として見守っていてもらいたいと願って止みません。そもそもは、ビートの下半身事情が招いたトラブルですが、しっかり反省した彼の様子に気分よく読み終えました。「ピル」は飲み忘れないでほしいな「おばかさん」キャサリン。
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