このレビューはネタバレを含みます▼
自分を見てるようだった。
こういう環境で育った人、他にもいたんだと。
家の中で、四六時中、母の嵐にビクビク。それは突然来る。
母の0か100かで、針が極端に振れる。
母がかなわなかった人生を、娘で実現しようとする。
祖母が私に謝っていた。「育て方を間違えた」と。でも、あれは育て方ではなく、持って生まれたものかと。
大人になって、専門医に家族相談に行って、ようやく状況がわかったのも、この作者と同じ。
「発達障害」や「境界性人格障害」の本を読んで、ようやく理解した。(問題は母本人が、自分はまともと思っており、病院に行かないことだったが。)いわゆる「頭」「知能」は人より優れているから、さらに複雑。
私は今は仕事で忙しいが、どんなに仕事がつらくても、子供時代に比べればまし。「誰のお金で生きていると・・・」と親に操縦されなくていい。
そんな、なかなか他の人には理解できない状況を
形にしてくれたこのマンガはすばらしい。