ふたがしら
」のレビュー

ふたがしら

オノ・ナツメ

弁蔵と宗次。

2017年7月14日
性格の全く違う二人の盗賊が主人公。お互い自分との違いを感じつつも、その存在を心のどこかで気に掛けている。酒好きで漢気あふれる弁蔵と、仕事はできるが周りと距離を置く宗次。二人が歩む道の先には何が待つのか。
また二人を取り巻く周囲の人たちにも注目。彼らが抱えているもの、二人との関わり方、それらの描写も丁寧に描かれているように感じます。また時を経る中で、周囲の環境の変化によって否応なしに変わらざるを得ない二人の姿には切ないものがあります。
オノナツメさんの絵のタッチは好みが分かれるでしょうが、個人的にはこのドライな感じがすきです。
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