泣きっ面にキス
」のレビュー

泣きっ面にキス

野原滋/森原八鹿

出掛ける前に

2017年7月28日
気まずくなって、そのまま会わない2人になりたくない、なぜならば…と考える主人公の気持ちが痛々しい。子どもは、自分が何をしたのかは分かっている。そして、成長するにつれ、自分が何を奪ったのか具体的に分かることで更に苦しむ。その殻を外から撫で、やがて主人公に割らせたのはずいぶん歳上だったが、この年齢差もまた、主人公にとって良かったんだろうなあ。歳上の頼もしい恋人を得て描いた絵を見たい。
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