キスブルー
」のレビュー

キスブルー

木下けい子

全2巻、2に続く。セピアで心に沁みる。

2017年7月30日
169ページ、1冊表題作。

<本作→キスブルー2(英数字)>
(なぜシーモアさんでは表示ページが別なのか?ハテナ?ですが)
全2巻、2冊で1つのお話。
つまり、これ1冊だけ読んでも完結していないので面白くありません。

今まで読んだものより絵の朴訥さが強い(≒絵が荒い?)気もしますが、昔の絵なのかな?
といっても10年ほど前の作品みたいですが。

正直言うと、こういうタイプの素朴な感じの紡たく系の絵はあまり好きじゃないんですが、この作者さんはすごい好き。

表紙も、タイトルも、試し読みも地味で、ぱっと見で惹かれない=吸引力の低い作者さんなんですが(←すいません、失礼過ぎる言いたい放題で)、読むとマジ良かった!と、毎回思う。
今まで読んだ作品、すべて、大当たり!というストーリーになんとも言えない味のある、質の高いお話を描いてくださる作者さま。
ゆえに、安心して作者さん買いできる方です。

心情の描写がとても丁寧で上手です。
ゆっくりじんわり響いてくるお話なので、ドラマティックな盛り上がりはないけど、読み応えがあります。

繊細な気持ちのお話が好きな方には、花丸オススメの作者さん!
主人公の気持ちにシンクロして、思わず涙ぐんでしまう。

本作だけでは中途半端な終わりですが、続きの2で完結します。
読むならぜひ2冊一緒で。
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