午後11時、きみとふたり
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午後11時、きみとふたり

加東セツコ

繊細な人たちの恋のはじまるお話集。

2017年7月31日
181ページ、表題作2話(おまけ4p付)+短編3つ、計4作品。

毎度ですが、作者さんの独特な短編は作者さんファン向けです(笑)。

ほかの方でしたら、これから!というところで終わります。
だから普通のいたせりつくせりな幸せエンドのあるBLを期待すると物足りないです。
と、最初に言っておきます。

私も長編好きなので、作者さんの読み手に優しくない?その先の話のない短編はもったいないと思うんですが、これも作風だと思うと味があっていいなと思います。

まず絵がきれい、登場人物の心情が繊細です。
短いだけにあっさりで、展開がやたら早いときもありますが、独特な雰囲気が好きです。

とまぁ、そういうわけで、そんな作風を読んでみたい方はお手に取ってください。

ラストの着物のお話は微妙になぞのままで、これは続きが欲しかった!
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