嵐を呼ぶ花嫁
」のレビュー

嵐を呼ぶ花嫁

上主沙夜/吉崎ヤスミ

剣が使えるヒロイン

ネタバレ
2017年8月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 268ページでした。ヒロインは王女ですが、剣が強い国王に幼い頃から手ほどきを受けて、かなり強い美少女剣士です。美しく活発で天真爛漫なヒロイン像でした!
9歳頃に、生まれた時から決まっていた隣国の皇子と初めて出会い、自分より強い皇子に惹かれ、それからずっと嫁ぐ日を楽しみにしていたヒロインですが、その2年後に皇子が海難事故で死んだと聞きます。でもその淡い想いを忘れられずに胸に潜めつつ成長し、政略結婚で皇子の兄に嫁ぐ所からストーリーが始まります。
ヒーローは最初は“ならず者の騎士”みたいな口調から後半は“貴公子”のようにキャラが変わります(笑)。愛ゆえにそうなってしまった…といった所でしょうか、武骨を装いながらも真に優しいヒーローで好感が持てました!
舞台が結構変わるので、脇役も色々登場しますが皆いい感じで面白いです!
ただ単に『ヒロインを助けるヒーロー』という設定だけでなく、ヒーローの出自や隣国の情勢、ヒロインとの純愛など奥深く書かれていて、とても良かったと思います!前半はヒロインの快活さが中心、後半はヒーローの苦悶を含めた2人の冒険の旅?が中心に書かれています。
☆マイナス1は、ラストが少しゴチャゴチャ感があった所と、ヒロイン像の好みが違った所かな?(^_^;。挿し絵は表紙よりキレイ?と思うぐらい素敵でした。
天真爛漫で活発なヒロインが好きな方にオススメの作品です。
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