みずのいろ。
」のレビュー

みずのいろ。

槇えびし

小説のように、映画のように、

2017年8月13日
肌を伝うみずのように、世界を滲ませず余計なものを滲み込ませず、すうっと流れるようなお話でBLというにはカテゴリーが狭すぎるように思いました。嗚呼、と読了後に溜め息を吐くような快さだった。ラストぎりぎりまで息を吐かせず、何処に着地するのかわからなかったけれど、予定調和のラストは御都合主義とまでは至らず美しい、と。やはり、槇先生は、こういった一見掴み損ねかねない世界観にグッと読者を引き込むことが上手い作者様だなあ、と。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!