みのりの手【コミックス版】
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みのりの手【コミックス版】

スカーレット・ベリ子

読み足りない。

2017年8月14日
面白い。エロい。作画力文句なし。
しかし、カジュアルなストーリー過ぎるのもあってサラサラ読めてしまい、物足りなさを感じます。
これ、2巻〜3巻までぐらい続いてくれるともっと楽しめたんじゃないかと思います。

ベリ子作品を数冊購入して読み込んで判ったのは、
ベリ子さんの設定するキャラの攻と受は、通常諸々作品で読者がキャラの絵柄や雰囲気で予想する攻と受とは真逆の立ち位置に設定し、読者の予想を良い意味で裏切ってくれる…という事でした。
この作者さんは、、本当に、、癖がある。

内容ですが、
この作品のメインのストーリー展開に最初登場する極道の若坊ちゃんの存在が全く意味がない、というか関係がないんですよね。

主人公のみのり がエロ整体師という事を説明する為の演出的なものとは言え、その最初に登場するだけの若坊ちゃん(『四代目大和辰之』の主人公)がエラく丁寧に描かれているので、恐らく、この作品のスピンオフである『四代目大和辰之』と『ジェラシー』が先に構想として出来上がっており、本来それらの作品を書くための前座的作品として描かれたのかな?と思いました。

メインストーリーは案外上滑り感があり、練り込んである割には希薄な印象でした。
巻数が続けばまだキャラ立ちし、ストーリーにも奥行きが出るのではないかと思いました。
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