帰ってきた王子と忘れられた令嬢~指先が奏でる淫らな調べ~
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帰ってきた王子と忘れられた令嬢~指先が奏でる淫らな調べ~

黄上恵理/池戸裕子/坂本あきら

大事な部分が腑に落ちない

ネタバレ
2017年8月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵柄は可愛いし肉感的な体の描き方も好きなので、ビジュアル的にはとてもよかったのですが、ストーリーの粗がでかすぎて…残念。
中盤まではそこそこ面白かったですし、部分々々の台詞回しにも感情移入できてよかったのですが、ストーリー中盤以降~ラストまでの広げた風呂敷の畳み方が…雑です。
王子の乳兄弟がネガティブな事を言い出した辺りから違和感が湧き始め、実は存在していたらしい因縁の敵が自然消滅していたり、勝ち気なライバルが自己改心して祝福アピールしながら身を引いたり…、なんだか拍子抜けです。
そもそも、記憶喪失前まで精力的に演奏を続けていた楽器の音色を聴いたら苦しみだす事の理由が、結局腑に落ちません。
自然消滅した悪役に唆されたとはいえ、王子(息子)を殺そうとした父王とは和解したのでしょうか??ラストでにこやかに卓を囲んでいましたが、「変なの…」としか思えませんでした。
記憶を無くしていても、主人公に「可愛いから許す」とか言っちゃう辺りは、妙に琴線に触れたりもしたんですけど。
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