祝福の黒と破滅の白 ドラゴン騎士団II
」のレビュー

祝福の黒と破滅の白 ドラゴン騎士団II

押上美猫

続編はうれしいけれど

ネタバレ
2017年9月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ ドラゴン騎士団の続編はとてもうれしいのだけれど、絵が変わってしまってて、さみしいです。
お話は、また謎が増えてます。
主人公たちの秘密を、最後まで読者に教えないのではなく、お話のなかで明かしていき、読者にはほんのり確信させて、ターゲットAさんには教えないままというスタンスをとってほしいです。
または、主人公の秘密などを推理できるような絵と会話のピースを要所要所に出して伏線をひき、推理させ、そして最後に伏線をきれいに回収してほしいです。
ドラゴン騎士団1部のときのように、最後の最後にラスに起こったことを説明ゼリフで説明したりせずに。
逆に、第二部では、リュクレオン様の呪いの状態はほとんど見せずにいたり。最後の最後、ナディル最終決戦のときにラスとセシアが戦っているところに、力添えに登場させてみたのも違和感がありました。
あと、キャラにポッとダイヤモンドクローバーなどを出してみて、結局のところダイアモンドクローバーとその相手は誰?とかもあり。
いろいろと無言の絵だけの伏線はあるのですが、表現の仕方が曖昧でうっすらとなので、つらいです。
分かりやすいストーリー構成を望みます。

→最終巻まで読ました。
絵はキレイに戻っていましたが、キャラの区別ができないです。
いきなり髪が伸びていても、それを本人たちが意識する場面もないから、これ誰?と思いながら読みました。
謎解きもまた難しい。
ナータスも、カールたちに聖性と言われて、それを疑問に思ってツッコめよと思うくらい、自分のことに無頓着。そこで回答を求めてくれたら、ナータスが聖性、璃桜が○性とかって話にいくのに。
普段のときはコマとコマがつながるのに、謎解きや最終巻のクライマックスになると、相変わらずコマとコマが繋がってなく、読むのがしんどい最終巻でした。
しかも、ラスの謎や火竜炎がなぜいなくなったのかなど、スル~され、もう次は読まないかもしれないです。
そして何より、カールが作った新しい魔物?が嫌です。ラストに出てきて、説明もなし。ドラゴン騎士団が続いて行く前提での登場のさせ方です。何よりも、ギルと炎で作った二体目の魔物、ナータスの血とリュクレオン様の血(光竜の守り)などで作った3体目の魔物の顔が、ラスとリュクレオン様に似ていてすごくイヤ(つらい)。
これらとラスやナーダスが絡み、辛い場面があるのだろうことがしんどいです。
いいねしたユーザ4人
レビューをシェアしよう!