アンフォーゲタブル
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アンフォーゲタブル

一穂ミチ/青石ももこ

シリーズ4作目

2017年9月16日
静・佐伯の同期、西口の後輩、和久井くんのお話です。このシリーズで一番、新聞屋というお仕事がクローズアップされている気がします。
二十五歳って、職場でも恋でも、思うがままになるほど大人でもなく、でも嘘みたいな勢いとか若さがあって、だけどやっぱり置かれた状況を拒絶するほど子どもでもなく。年齢設定がほんと、絶妙。それからの○年てのがまたすごくリアル。年のとらせかた、流れる時間の描き方がうまいな~ってしみじみ。
「昨日の今日」で我慢ができない恋心、なのに……。つらくて涙が出てしまいました。
身も心もちゃんと結ばれるときの「ゆっくりしような」というひと言が堪りません。
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