このレビューはネタバレを含みます▼
井上先生の作品はいくつも読んでいますが，1巻目に限れば，個人的にはトップに挙げたい作品です。
作品紹介の文章を読むと，1巻素通りで，2巻目から読めばいいかもと思う人もいるかもしれませんが，予想外の1巻目の仕上がり，出来。1巻の終盤は涙が自然に出てきてしまい，1巻の終わりを読んで2巻を読むのを躊躇する人などまずいないだろうと思うくらいの見事な２巻へのつなぎ。
だからこそ，2巻が惜しい。小説数あれど，起承転結で結を読んで，こうきたかって大満足できる作品は本当に少ないです。起承転まで素晴らしい作品いっぱいあります。最後に読者を見捨てない作家の力，編集者の力が見たい。作家も，編集者も，あと一歩で力尽きたかという2巻でした。良い作品なんだけどなぁ。
レビューをシェアしよう！
ERR_MNG