ぼくだけが知っている〔文庫〕
」のレビュー

ぼくだけが知っている〔文庫〕

吉野朔実

ご冥福をお祈りします

ネタバレ
2017年10月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんの作品は心理描写が巧みで、どれも繊細で素敵なお話ばかりでした。その中でも一番好きで、全ての作家さんの漫画の中で、私が一番好きなお話が、こちら。

『何も知らないから、何でも知っている』
そんな子供の目で見る世界は広く美しく、時に残酷。

連載開始当初はどんな終わり方をするの?名前が変わってるな!と思っていたら、主人公の礼智(0と1なので、まだ赤子?)と、十一くん(少し世界を知り、子供と大人の間、不安定な存在)という回収があり、この作者は本当に凄いなぁと感心したものです。
当時、子供が子供を殺す事件が日本を激震したので、作者なりのメッセージだったのかな、とも思います。

初めて読んだ時はまだ子供でしたが、今の方が考えさせられ、深く、面白く読めました。

しんいちろうがかっこよすぎです。笑
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