こわがらないで、そばにいて
」のレビュー

こわがらないで、そばにいて

ロング

表題作のみ。あなたの為にできることは…。

ネタバレ
2017年10月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「こわがらないで、そばにいて」
パティシエの閑と小説家の幸彦のお話。階段から落ちて記憶喪失になってしまった閑。忘れられた恋人幸彦は、閑のために自分にできることは…と身を引いてしまう。記憶はなくなってもなぜか幸彦が気になる閑。時折見せる寂しそうな幸彦の表情は、見ていて苦しくなってしまいます。丁寧にゆっくり展開していくので、幸せな過去と現在の状況に心が揺さぶられて、胸が締め付けられます。指輪やショートケーキがお話に素敵な色をつけてくれました。王道なストーリーですが、優しい絵と雰囲気が良くて時々読み返す、お気に入りの作品です。もっとこの作者さんのお話が読みたいなぁ。

「番外編」描き下ろし 5ページ
お風呂に入りながら、下げていた指輪の疑問に答える幸彦。
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