きみが終着駅
」のレビュー

きみが終着駅

ロッキー

表題作のみ。静かで儚げな世界観

2017年10月31日
大学生の沙樹とゲイバーで知り合った幸村のお話。静かに淡々と流れる二人の時間。幸村の不安を沙樹が手探りで少しずつ壊していく…。儚げで独特な雰囲気の中、感情の高ぶりや分かりやすい愛情があまり見えなくて、始めから終わりが見え隠れする関係。だからこそ最終話で見えた感情にぐっとくるものがありました。1回目はついあっさりと読んでしまいましたが、読むほどに小さな発見をしたりして楽しめました。何とも言えない空気感があり、余韻が残る作品です。
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